もあなキッズ自然楽校の保育園の子どもたちは、毎日緑の帽子をかぶって外へ遊びに行きます。
この帽子はGreen Teeさんのもの。インドのオーガニックコットンを使用し、必要な数だけを作っていただいています。

できることからはじめよう!
私たちが大切にしている8つのこと
大量生産・
大量消費の
マインドを
変えよう
もあなキッズ自然楽校の保育園の子どもたちは、毎日緑の帽子をかぶって外へ遊びに行きます。
この帽子はGreen Teeさんのもの。インドのオーガニックコットンを使用し、必要な数だけを作っていただいています。


関山:オーガニックであることを維持するのは大変ということなんでしょうか。
丸野:インドの農場で働く人は学校に行けない人がほとんどで、文字が読めない人もたくさんいるんです。オーガニック農業は手間がかかるし、人は楽な方にいきがち。モンサント(アメリカに本社を構えるアグロバイオ企業)はグローバル企業で、インドのコットン農家のエリアにもどんどん入っていっている。遺伝子組み換えコットン種を売って、これで育てると、水をあげる量を減らし、かつ、沢山収穫ができる、という誘い文句で販売しているんです。実際、初めの1年は収穫量が増えるが、以降の収穫量は下り坂。だから使う農薬の量も増えていく。文字が読めないから、企業側が言うがままの農薬の使い方をする。そうすると散布する農薬の量、化学肥料などが増えていき、ブラックマーケットからお金を借りて、最終的には借金苦になっていくという状況になっていく。農薬の為に自殺をする人もたくさんいたんです。
モンサントとは逆にオーガニックの農法を広めようとしているNPO団体もいて、現地の人たちと新たにNGO、NPOを作って、農法を教えてあげるという取り組みも行われています。農薬で汚染された土地をクリーンにしていくには3年以上かかったりはするんですが、オーガニックであることを前面に出して販売するところまでをフォローをするため、生活も安定し、健康状態も良くなる。最初は疑う農家さんも多いのですが、実際にそういう変化を目にすることで、じゃあやってみようかと。モンサントの拡散に比べたら1%くらいだが、小さな取組の輪が広がっています。

関山:文字が読めない人が、大手の企業の負のスパイラルに巻き込まれていくことは、コットンに限らずよくありますよね。そういうのは持続可能ではないし、色々なものを失うことになる。イメージしたのは、フィリピンのダイナマイト漁。ダイナマイトで爆破をし、魚を採る、それを買うマーケットがある。しかしサンゴ礁は破壊され、サンゴ礁が破壊された海に魚は住まないから、魚は取れなくなっていく。企業だけが利益を得ている。世の中にはそういう企業がたくさんあるんですよね。
丸野:みんなが「早く」「安く」「簡単に」という考えのもと動いている。しかし実際は、早くないし、安くないし、ということは後で知っていくこと。壊れたサンゴ礁を元に戻すには何十年もかかる。元の状態に戻るかもわからない。復旧のコストの方が高くつくんです。あまりにも短期的に物事を考えていますよね。先のことも考えてから、買うとか。そういうことを考えるきっかけが必要だと思うんです。

関山:100年先の保育園プロジェクトでも、実際に物を買うのは保育園や幼稚園です。全国に数十万保育園、幼稚園があるなかで、その人たちに情報が手に届くようになれば、選択肢があることを知って、よりストーリーがある方を選ぶように変わっていくのではないでしょうか。例えば、保育園、幼稚園は自立して建っている。自立しているということは、テナントの園とは異なり、電力の契約を自分たちで選択できるということです。「東電ではなく再エネ100という選択があるんだ」となる。電力は一番簡単なシフトです。そういう動きがあれば、今の再エネのプラントの普及につながっていきます。オーガニックの給食も、取組を始める自治体も増えていますよね。保育園は給食を作るため、オーガニックの大きなマーケット。そこに関わる人の考え方が変われば、全部が無理だとしても、何項目かをオーガニックに変えることで、オーガニック農家は増えていくと思うんです。オーガニックコットンも普及させていくには、一般的な人たちに対して、選択肢があるということを知らせる活動をするのが良いですよね。
丸野:ものごころつく前にとか、知らないうちに、オーガニック給食とかが当たり前になっていて、その子たちが大人になって社会に出ていくのは大事ですよね。
関山:次の世代であたりまえになっていく。
丸野:大企業は売れるものを作りたい、売れるものを仕入れたいんです。森のようちえんとかで育った子たちが大人になって、自分で選択して買う時に、知らない間に身についた知識で選択していく子たちが増えて需要が高くなれば、企業側もその人たちに興味がなくても、売れる方を作っていくのではないかと思うんです。私がオーガニックコットンを始めた20年前、当時、一人ずつに広めていくにはすでに時間がないと思って。だったら、売る側の人が生産しやすい方に回った方が早いと思ったんです。ただ、環境とか考えると売るのは難しいし、と考える人もいて。生産側・消費者側の両側から、地道に選択肢があることの知識をつけていくことが必要だと思います。

「もあなキッズジーンズプロジェクト」
ジーンズの町、岡山にて、こども用のオリジナルジーンズを笠岡市にある廃校を利用した工房にて活動されている2 1/2 ニトニブンノイチの友田さんによって思いを込めて制作いただけました。
▼プロジェクト動画をご覧ください。

「もあなキッズジーンズプロジェクト」では、大量生産・大量消費が当たり前になっている今、「あるものを長く大切に使う」ことの大切さを伝えていくためにスタートしました。「森のようちえん めーぷるキッズ」の年長クラスの子どもたちが、年間を通して履いたジーンズを、次年度に年長クラスに進級する子どもたちに代々引き継いでいく。ジーンズは色褪せていくけど、子どもたちの想いは積み重なっていく。大切なものってなんだろう?そんなことを考えるきっかけになることを願っています。

